こんにちは。石田淳です。
これまで数回にわたり、新たにチームリーダーの立場になった人に向け、職場コミュニケーションの基本である「声かけ」についてお話ししてきました。
「何でも相談していい」環境(職場)をつくるためには、普段からの声かけが大切。
このことはおわかりいただけたかと思います。
では、具体的にはどんな「声」をかければいいのでしょうか?
これは難しく考える必要はありません。
ずばり
「今日はどんな予定?」
「○○の進捗はどう?」
「○○で困ったことなどはない?」
など、簡単な行動確認でいいのです。
まず把握するべきは、メンバーの行動。
相手の価値観を知ることも、相手から信頼を得ることも、こうした行動確認という声かけの果てに、自然と成し遂げられるものです。
「何をする?」「何をしている?」
かけるべき声の内容は、これでOKです。
とはいえ、これだけ簡単なことでもちょっとした「ハードル」と感じてしまうマネジャーもいます。
「相手にウザく思われるんじゃないか?」
「わざわざ聞くまでのことでもないだろう」
「そもそも報告、連絡、相談は部下からしてくるもののはず」
そんなふうに考えてしまうのですね。
これも、人間の「認知のゆがみ」のせいかもしれません。
おわかりのように、目指すのは相手との接触回数の増加です。
「声をかける」→「答える」という習慣を根付かせることが、すなわち職場環境づくりなわけです。
「何を聞こうか?」などと考える必要はなく、自然に声をかけることがベストです。
無理矢理相手のパーソナリティを引き出すような声かけをする必要はありません。
単純な行動確認の繰り返しの果てに信頼関係の構築がある、ということを覚えておいてください。