こんにちは。石田淳です。
「リーダー、マネジャーの重要な仕事として職場の『環境づくり』がある」
これは行動科学マネジメントを実践する方々に向けて、私たちがよく口にすることです。
「環境づくり」
「環境を整える」
中にはそれを「会社の福利厚生を充実させる」ことだとか、「便宜をはかって『働きやすい』職場にすること」、
あるいは「チームの〝雰囲気〟を良くして楽しい職場にすること」と解釈する人もいるでしょう。
もちろんそうしたことが必要な職場もあるでしょうが、行動科学マネジメントで言う「環境づくり」とは、
ずばり「行動を起こしやすくする」環境をつくることです。
この行動、どんな行動かと言えば、もうおわかりでしょう。
「成果に結びつくピンポイント行動」です。
たとえば行動科学に基づいた安全マネジメントBBS(Behavior Based Safety)も、その目指すところは
「誰もが『安全行動』をとる職場」です。
何がピンポイント行動なのかを導き出し、その行動を起こしやすくするための仕組みを取り入れる。
さらにはその行動が習慣となり、定着するための仕組みを取り入れる。
これが行動科学マネジメントの「環境づくり」であり、リーダー、マネジャーの大切な仕事なのです。
「ブラック企業/ホワイト企業」
「働きにくい/働きやすい」
「殺伐としている/和気藹々としている」
そうした視点ではなく「成果に結びつく行動を誰もが起こせているか」という視点を取り入れてみてはいかがでしょう。
マネジメントの最大の目的は「成果を挙げてもらうこと」であり、その成果をつくるのは一人ひとりの「行動」にほかならないのです。