こんにちは。石田淳です。
「大人の学び直し」に関しての話では「リスキリング」という言葉がよく聞かれるでしょう。同様に「リカレント教育」という言葉も聞いたことはありませんか?
リスキリングとリカレントの違いは何かと言えば……。
リスキリングは端的にいえば新しい技術やビジネスモデルの変化に対応すべく(これまで身に付けていなかった)新しいスキルを習得することを言います。
一方、リカレント教育とは?
「リカレント」(recurrent)とは「繰り返す」「循環する」という意味です。リカレント教育は、いわゆる「学校教育」が終わった後も個人のタイミングで再び教育を受け、そこで得た知識や技術を仕事や私生活に活かすというものです。
「学び」が人生の中で繰り返され、ぐるぐる循環する、というイメージですね。
リスキリングが「ビジネスのために必要なスキル」というイメージであるのに対してリカレント教育は「人生全般」というイメージです。
たとえばあるビジネスのエキスパートがそのノウハウを教えることもあれば、ある趣味の達人が自身の経験からノウハウを伝授するということも。
実は私自身、リカレント教育に関わっています。行動科学マネジメントに則った「教える技術」を大学院で教えているのです。
これも知識とノウハウの「循環」です。
もちろんそれはビジネスに直結するジャンルだけではありません。
たとえば私自身の例でいえば。(行動科学マネジメントが根底にあるにしても)ビジネス以外にもランニング技術、登山など、「人に教えられるもの」はたくさんあるわけです。
もちろん、これを読んでいるあなたにも。
あなたの持っている知識・スキルを欲している人がいることでしょう。
「人生100年時代」とはすなわち「学びの時代」。
自ら学ぶとともに、自らのノウハウを「誰かに与える(学んでもらう)」時代でもあるのです。
私たちが誰にでもできる「教える技術」を大切にしているのは、そういった理由からでもあるのです。