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どんな相手にも有効な「叱り方」

こんにちは。石田です。

 

前回、「部下が育つ指示」のポイントは「具体的な行動を示すこと」というお話をしました。

 

部下への指示の出し方は実に多くのマネジャー層からの相談を受ける普遍のテーマです。

 

それ以外に多い相談として、「叱り方がわからない」というものもあります。

 

「部下に対してどういう叱り方をすればいいのか?」

 

特に最近では「部下を叱ると辞めてしまう」という悩みを抱える上司がたくさんいるようです。

 

「最近の若い層は叱るとすぐに辞めてしまう」

「叱ると『パワハラだ』と騒がれそう」

 

そんなことから、部下が同じミスを繰り返しても叱れないままでいる上司もいるとか……。

 

行動科学マネジメントにおける有効な「叱り方」。

 

これも「指示の出し方」同様、答えは明確なものです。

 

「行動のみを叱る」

 

ということです。

 

「もっとちゃんとやってくれよ」

「なんで同じミスばかり繰り返すんだ」

「自分のどんなところが悪いか、自分でよく考えてみろ」

 

こうした叱り方は最悪です。行動を指摘していない上に、極めて曖昧な言葉を使っているからです。

 

マネジメントにおいてなぜ叱ることが必要か?

 

それは「やってはいけない行動」を止めるため、そして「やるべき行動」をやってもらうためです。この2つのパターンのみを叱る対象とする、つまり叱るべきは相手の「行動」について、です。

 

これは子供を叱るときにも同じことです。人間の行動原理は、大人も子供も同じ。

 

「なんでそんなことするの!」

「なんでちゃんとしないの!」

「ホントに悪い子ね!」

 

「○○をしなさい」「○○をしてはいけません」

 

そう、行動を指さなければならないところを「なんで~?」などと強い口調で理由を質しても相手は戸惑うだけです。

 

「叱る」とは、相手の行動を正しい方向に導くということ。まずはこの点を理解するようにしましょう。

 

 

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