こんにちは。石田淳です。
仕事において成果を挙げる行動とは何なのか?
それを明確にし、定量的な数値で設定し、KPI達成のために行動が増えているか減っているかを計測する。
それが前回お話しした「行動KPI」という考え方です。
「成果を挙げるための行動」
つまり
「成果に結びつく望ましい行動」
これを行動科学マネジメントでは「ピンポイント行動」と呼びます。
優秀な社員がなぜ優秀なのか?
それは成果を挙げているから。
ではなぜ成果を挙げているのか?
それは成果に結びつく行動を取っているから。
当たり前のことのようですが、この事実に着目できない経営者も多くいるものです。
「それは優秀な社員の〝心掛け〟が素晴らしから」
「やはり優秀な社員というのは〝志〟が高いから」
「あらゆることを〝前向きに考える〟からだろう」
そういった精神論に解を求めてしまう方たちです。
しかし、「結果」は「行動」によって生み出されるもの。
どんなに心掛け、志、物事の捉え方に着目しても、成果に結びつく望ましい行動が取られていなければ望ましい成果を得ることはできないのです。
「どんな行動が成果に結びつく行動なのか?」
つまり、「ピンポイント行動とは何か?」を見出すことから、行動KPIは始まります。
では、どうやってピンポイント行動を見出せばいいか?
そのひとつが「優秀な社員の行動を観察する」ということです。
優秀な社員が優秀である所以、つまり「優秀な社員が取っているピンポイント行動」をあぶり出すわけですね。
こうした取り組みを行ってる企業は規模の大小を問わず、なかなかないものです。
その理由は何か?
まず「行動に着目する」という視点がない、ということが挙げられます。
さらに、優秀な社員のピンポイント行動が「簡単には見つからない」ということもあるでしょう。
たとえば優秀な社員に「あなたが成果を挙げるために取っている行動は何か?」と聞いても、その答えは返ってきません。
なぜか?
次回、ピンポイント行動についてさらに深掘りしていきましょう。