こんにちは。石田淳です。
「KPI」というビジネス用語。
Key Performance Indicator の略で、「重要業績評価指標」と訳されるものです。
もはやビジネスの世界では一般的な指標ですよね。
年間の最終的な数値目標であるKGI(Key Goal Indicator)達成のために必要なことを定量的な数値で設定するものです。
もうおわかりのように「必要なこと」とは、行動科学でいえばずばり「行動」です。
「売上1000万円アップ」のために営業で必要なことを計測する…。
・リスト獲得数は?
・訪問件数は?
などなど、どれだけ達成されているかを正確に計測するわけですが、ここで「数値」のみにフォーカスしても成果が出るわけではありません。
(そのためには)どんな行動が必要か?
リスト獲得のために必要な行動は何か?
訪問件数アップのために必要な行動は何か?
それらを分解して、その行動が増えているか、減っているかも計測しなければならないのです。
私たちはこれを「行動KPI」と呼んでいます。
KPIが達成されなかった際、経営者は社員に、どう言うでしょう?
「来月はもっと頑張ってくれないと困る」
「何が何でも達成してくれ」
「一丸となってやらなければ今期の目標は達成できない」
叱咤激励のつもりでかける言葉なのでしょうが、社員は
「どのように頑張ればいいのか?」
「何が何でもと言われても」
「一丸となるとは?」
と、感じるだけです。
どんな行動を、どのくらい取ればいいか?
それが「どのように頑張ればいいか?」ということの答えなわけです。
KPIの達成のためにはどんな行動が必要なのかを明確にする。その行動自体を定量化する。
これが行動KPIの考え方であり、行動自体を計測し、行動が増えたことを評価するわけです。
数値の前に行動あり、行動なくして数値なし、ということなのです。