こんにちは。石田淳です。
飲食チェーン店などのアルバイトスタッフが勤務時間中に〝いたずら〟〝悪ふざけ〟をしてその動画や画像をSNSにアップするという、いわゆる「バイトテロ」。
不適切動画・画像がSNSで拡散されれば、それはもう、企業にとっては、世間からの信用を著しく損なうことになります。
まさに「テロ」といえる行為ですよね。
バイトテロは2019年はじめにインスタグラムへの不適切動画の投稿が相次ぎ、騒ぎは社会問題ともなりました。
そしてここしばらくはそうしたニュースも聞かなくなったと思いきや、今年になり、飲食チェーンでの悪ふざけ動画が再び世間を賑わすこととなりました。
「どうしてこんな愚かなことをしてしまうのか?」
規模の大小にかかわらず、各企業の経営者、人事担当者は戦々恐々です。
行動科学的にみれば、こうした「悪ふざけ」→「動画撮影」→「SNSへのアップ」も人間の行動原理に従ったものです。
大きな要因は「承認」。
「面白いからやってみる」
「〝やってやったぞ〟という達成感がある」
悪ふざけをすること自体もまた人間の行動原理ではありますが、その動画をSNSに投稿するのは、誰かに「承認」してもらいたいから。「いいね」ボタンを押してもらいたいから、です。
「これはヒドイ!」
「なんてことするんだ…」
たとえそんな反応があったとしても、それはそれで自分たちの存在、そして行動が誰かに承認された、ということ。
この承認欲求を満たされたいという人間の行動原理にSNSはとても便利なプラットフォームなわけです。
流行廃りがあるにせよ、「悪ふざけをして人に見せて存在を認められたい」という行動原理が変わるものではない以上、バイトテロの可能性は、無くなることはないのです。
では、そんな状況に対して、経営者、現場のリーダー・マネジャーはどのように対応すればいいのか?
次回、詳しくお話しします。