こんにちは。石田淳です。
コロナ禍での在宅勤務をきっかけとしてセルフマネジメントの重要性に気づいた人も多いことでしょう。
「一人きりだとどうしても怠けてしまう」
「時間にルーズになって、仕事のメリハリがつかない」
これは人間の本来の性質ともいえます。何度もお話ししているように、こうした問題を意志や気合い、精神力で解決しようとしても、それはなかなか難しいことなのです。
取り組むべきは、これまでの「行動」を見直し、変化させること。そしてその行動を繰り返し、「習慣」にすることです。
簡単にいってしまえば、行動科学マネジメントにおけるセルフマネジメントとは、「習慣づくり」のことといえるでしょう。
人は行動を3カ月継続させると、その行動が習慣となる確率が高くなるといわれています。しかし、9割以上の人が、行動を継続しようとしても1カ月以内に挫折してしまうというデータもあります。
ですから、習慣づくりでの〝最初の1カ月〟は非常に重要なわけです。
では、ここで「挫折しないため」に重要なのは何か?
このメルマガの読者の方ならもうおわかりかと思います。
そう、まずは「(行動の)ハードルを低くする」ことです。
いきなり難しいことに取り組むのではなく、ベビーステップで簡単なことをやり続ける。
それでも「できなかった」と、途中で行動を中断してしまうこともあるでしょう。しかし、一度の中断で自分を責めることはありません。行動を見直し、さらにハードルを低くすることを考えてみましょう。
「セルフマネジメント」と聞くと多くの人が「自分には難しい」と構えてしまうものですが、もっと気楽に捉えるべきだと思います。言い方を換えれば、「気楽」にできることこそ、「ハードルの低い行動」です。
繰り返しになりますが、たとえ行動を中断してしまっても、けっして自分を責めないでください。
「昨日まで続いたけれど今日はできなかった」
そこにあるのはその事実だけ。自分の性格や意志にフォーカスする必要はないのです。