こんにちは。石田淳です。
「御社ではリモートワークは可能ですか？」
最近、採用面接においてこうした質問をする応募者が増えているといいます。
最近といっても、これは今年の〝コロナ禍〟以前からのこと。
「リモートワーク」という言葉が使われはじめた数年前から、こうした働き方を望む人も増えているということです。
一方で、同じく採用面接でこんな質問も多いといいます。
「御社は社員教育のシステムはありますか？」
もちろん言葉としてはこの通りではないかもしれませんが、要するに「この会社にはちゃんと人に仕事を教えるしくみがありますか？」と問われているわけですね。
こういう書き方をすると何だか応募者側が偉そうな印象ですが、
「仕事を教えてほしい」
「そのため自分に関わってほしい」
という願望には、応えたいものです。
「リモートワークで仕事をしたい」
というニーズの反面で、
「仕事を教えてほしい」
というニーズがある……。
厄介に思えるかもしれませんが、「何をポイントとしてどんな手段で仕事を教えれば相手が結果を出すことができるのか」をしくみとして考え、ルールに落とし込めば、後はリモートであっても、リアルであっても、そのコツは同じことでしょう。
私たちが書籍や講座でお伝えしている『教える技術』は、まさにこの「仕事を教えるしくみ」を作るための手引きとなるはずです。
職場でのちょっとした接触や飲みの席、現場でのＯＪＴがやりづらくなっている今、あらためて
「人にものを（仕事を）教えるしくみ」
を組み立てるのは、人材を迎え入れる企業として必ずやっておかなければならないことです。
どんなに社会の環境が変わっても、またどんなにテクノロジーが発達しても、「人が行動を起こす」メカニズムは、決して変わることはありません。
私が行動科学マネジメントに関する書籍で何度も繰り返しそのことをお話ししているのも、この基本だけは必ず押さえておいていただきたいからです。
今後ともさまざまなかたちで「教える技術」の情報発信を続けていきますので、あらためてご期待ください！
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