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「出社」しているから大丈夫という誤解?

こんにちは。石田です。

 

アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスの提唱する『ザイアンスの法則』というものをご存じでしょうか?

 

営業職にいる人には、顧客との関係性構築においてよく話題にでるものかもしれませんね。

 

「人は面識のない相手に対しては攻撃的になるが、接触回数が多いほど相手に対して親近感を持つ」

 

「相手の人間的な部分を見ると好意を抱く」

 

というものです。

 

ですから、営業パーソンが顧客との関係を良好にし成果を挙げるためには、顧客への訪問回数を増やしたり、自分のプライベートな部分の話をしたりすることが効果的だ、というわけです。

 

「たまたま近くを通りかかったので…」

 

などと言って、特に急ぎの用事がなくても得意先に頻繁に顔を出す営業パーソンがいますが、このような法則に則っていることが多いものです。

 

この法則はマネジメントにも当てはまります。

 

上司と部下の接触回数が多いほど、また人間的な部分を見せ合うことで、より強い信頼関係が築けるわけです。

 

もちろんここでいう「信頼関係」とは単純に「仲良くなる」ということではありません。ビジネスとして「何でも相談できる」「すぐに報告できる」という環境をつくる、という意味です。

 

「接触回数を増やす」

「人間的な部分を見せる」

 

…これって、リモートワークではなかなか難しいことだと思いませんか?

 

「リモートワークの時代だからこそ、リアルでのコミュニケーションの有効性を考えよう」

 

このメルマガでもそんなお話をしましたから、

「だからリモートワークは反対」

「やはり出社して、直接会ったほうがいい」

そう思う人もいるでしょう。

 

しかし、単純に「直接会う」ことだけでコミュニケーションがうまくいくというのは間違った認識です。

 

たとえば私たちが実際にさまざまな企業でヒアリングをしてみると、「部下とはじゅうぶんに接触している」という上司は、10人中6人はいるものです。

 

しかし部下の言い分としては

「(上司が)関わってくれていない」

というものがほとんどだったりするのです。

 

「リアル(な接触)だから、うまくいく」

 

と、単純に考えることは禁物です。

 

まず気にするべきは「声かけの頻度」。

 

これがすなわち「接触回数」ということになります。このことはリアルであってもリモートであっても変わりはありません。

 

あなたは部下に、1日にどれだけ「声をかけて」いるでしょうか?

 

(効果的な「声かけ」については、またあらためてお話させていただきます)

 

 

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