今流行の「1対1形式のミーティング」の問題点として、
端的に「時間が割かれてしまう」ということをお伝えしました。
部下も、リーダー、マネジャー自身も忙しい人手不足の今、
頻繁にマンツーマンで話し合う時間など
なかなか捻出できないでしょう。
やみくもに1対1のミーティングを取り入れることが、
生産性を下げることになってしまいます。
1対1形式のミーティングの問題点は、まださらにあります。
それは
「話しやすい人とは話すが、話しづらい人とは適当で終わってしまう」
というもの。
普段からリーダー、マネジャーと接触している
〝親しい〟部下とはいろいろなことを深く話す…。
しかし、あまり接触のない部下とは、1対1になったところで、話すことがない…。
これはよくあるケースなのです。
そしてリーダー、マネジャーが普段から接触する部下は、「できる人」であることが多いものです。
しかし、本当に1対1で話し、課題や問題点を見つけ出し、改善のための具体的な行動を指示する必要があるのは、「できない人」、ローパフォーマーです。
「話しやすい部下とは話すけど、 話しづらい部下には素っ気なくする」
これは1対1になっても変わりません。
わざわざお互いの時間を取る意味はありませんよね。
また、1対1形式のミーティングが単に「説教の場」になっていることもよくあります。
ここぞとばかりに相手を責める、あるいは「答えは相手の中にある」といってひたすら「どうしたらいいと思うか?」を考えさせる…。
部下にしてみれば、たまったものではありません。
こうした問題点やさまざまな背景を考えた末に私が考えた1対1形式のミーティングのやり方が、
「毎日1分」のミーティングです。
「1分だけ話す」
これならばお互いの時間も取られませんし、話しづらい部下とも話すことができます。
また長々と説教じみたことをすることもないでしょう。
そして何より大切な「部下とのコミュニケーション」も、これで満たされるのです。
詳しく知りたい方は、拙著『仕事も部下の成長スピードも速くなる 1分ミーティング』(すばる舎)
をお読み抱ければ幸いです。
「やみくもに1対1形式のミーティングを導入しても結果にはつながらない」
「コミュニケーションのためには、毎日1分の面談でいい」
この2つのことを知っておいてください。