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「1対1ミーティング」を考える

こんにちは、石田淳です。

 

「会議・ミーティング」の問題について、話を進めていきましょう。

 

今回は、多くのリーダー・マネジャーが試みている「流行のミーティング」の問題点についてです。

 

最近、多くの会社で行われ始めたミーティングのかたちがあります。

 

それは「部下と上司、1対1のミーティング」。

 

「one on one meeting」だとか「個人面談」だとか、さまざまな呼ばれ方をしていて、その「やり方」というのも、現実には会社によってまちまちでしょう。

 

最も多く見受けられる代表的なやり方は、定期的に面談日を設けて、30分、1時間と長い時間をかけ、

上司が部下にじっくり話を聞く(あるいは話をする)というものです。

 

たしかに、このメルマガでの何度かお話ししているように、生産性向上において上司と部下のコミュニケーションはとても重要なものであり、「上司と部下が1対1で話す機会」を設けることは、大切な行いでしょう。

 

しかし、こうした面談形式の1対1ミーティングは、いくつかの問題もはらんでいるものです。

 

まずひとつは、端的に「時間が割かれてしまう」ということ。

 

たとえば1時間の面談を頻繁に行えば、部下にとってはそれだけ業務の時間が減るということです。

 

「部下に残業はさせるな」

「有給を取らせろ」

と上から通達されている上司が1対1のミーティングを実行するとなると、どうしても「本来の業務」の時間をつかわなければなりません。

 

達成すべき目標数字があるにもかかわらず、いっぽうで達成のための業務時間を削られることは、部下にとって大きなストレスになります。

 

そしてこれは、上司の側にとっても同様です。

 

プレイングマネジャーとして活動せねばならない上司もまた、本来の業務が遂行できないのです。

 

その結果、組織としての目標数字が達成できない……。

 

そんな失敗例はいくつもあります。

 

「今、多くの企業で行われているから」という理由でやみくもに1対1のミーティングを取り入れても、

それで即、業績がアップするわけではなく、むしろ生産性が下がってしまうことにもなるのです。

 

そう、つまり、「無駄なミーティング」をさらにひとつ増やしてしまっただけ、ということです。

 

ただし、繰り返しますが、上司と部下のコミュニケーションを活発にするためには、1対1のミーティングは決して悪いものではありません。

 

では、どのようなやり方が理想的といえるのか?

 

次回、さらに詳しくお話ししましょう。

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