「仕事の〝やり方〟を教える際には、
〝行動を分解〟して教える」
これは行動科学マネジメントの基本です。
たとえば小さな子どもに
「ペットボトルからコップに水を入れてね」
といっても、相手は「何をしていいか」わからない。
ですから、
「まずペットボトルを左手でつかんで」
「次に右手でキャップを持って」
「右側にひねって」
……というように、
「ペットボトルからコップに水を入れる」
という行動を細かく分解して伝えるわけです。
これはビジネスマネジメントにおいても同様で、
いきなり「○○をやっておいて」では、
仕事のやり方をわかっていない相手には通用しません。
「そんなものは、まずは自分なりに考えてから
やってみるべきだ」
「何事も経験。まずはトライすること」
……と考える上司もいるでしょう。
「自立型人材こそ必要なんだ」
そういった思いのもと、
あえてこと細かい指示をしようとしないわけです。
しかしそれはある意味、
マネジメントの放棄ともいえます。
極端な例えですが、
自動車の教習所でいきなり
「じゃあ、とにかく自分なりのやり方で
車を動かしてみて」
と言われるようなものです。
真面目に考えても、
自分なりに一生懸命考えても、
そして「モチベーション」を高めても、
知らないものは知らない、
できないものはできないのです。
行動を分解して、具体的な指示を出す…。
マネジャーが決して忘れてはならないことです。
そして、具体的な指示は
「相手が分かる言葉」で伝える必要があります。
これができていなかったための現場でのトラブル…。
次回のメルマガで詳しくお話ししましょう。