・「仕組み」を使って人を動かす
・誰もが同じように行動できるようにする
・マニュアル、チェックリストを重視する
・部下との深い付き合いは必要ない
・相手の『内面』にはアプローチしない
このようなことを特徴とする行動科学マネジメントに、
時折、ネガティブな印象を持つ方がいます。
「コミュニケーションを否定しているのだろう」
「行動科学マネジメントには、人間味がない」
「人をロボットのように動かすマネジメントだろう」
そんな方々は、そう思ってしまうのです。
しかし、これは本当に誤解、曲解としか言えません。
私・石田の著書の読者の方は、もうおわかりかと思いますが、
まず、行動科学マネジメントは、
コミュニケーションを重視しています。
「相手に業績を上げてもらうため」という目的から外れた、
無意味な精神論的な関係を否定しているだけです。
「自分の時間を大切にしたい」
という価値観を持つ部下に対して、
就業時間外にも付き合いを強制する…。
「お前のダメなところは、やる気がないところだ」
と、相手の人間性にまで踏み込む…。
これが相手にとってどれだけ苦痛であり、
会社(の業績アップ)にとってどれだけ無意味か、
ということを考慮したほうがいい、ということです。
「相手の『内面』にはアプローチしない」
ということは、
言い方を変えれば、
「相手の『内面』はあくまでも相手のもの」
と、尊重しているのです。
個性や性格といった『内面』を変える必要はない。
変えるのは『行動』だけでいい。
行動科学は、相手を尊重するマネジメントであると、
私は強く思っています。