世の中には実にさまざまなマネジメント手法があります。
部下をタイプ別に分けて、それぞれに合ったマネジメントをする方法…。
とにかく「人間関係」を重視して、
絆を大切にし、家族のように付き合うマネジメント…。
相手の「意識」や「姿勢」を変えることを目的として、
内面的なアプローチを試みる手法…。
ここでさまざまなマネジメント手法の「良し悪し」について言及するつもりはありませんが、
新しいマネジメント手法を導入するにあたって、企業側が決して忘れてはならないことがあります。
それは
「(マネジメント手法を)導入することで、何がどう変わったのか?」
を必ず「数字で検証する」ということです。
たとえば、新しいマネジメント手法を導入したことによって、
・売上がどれだけアップしたのか?
・離職率がどれだけ下がったのか?
・事故件数がどれだけ減ったのか?
・生産性がどれだけ上がったのか?
(残業時間がどれだけ減ったのか?)
など、対象と期間を決めて、正確な数値を検証するのです。
この検証無くしては、マネジメントの「効果」は、わかるはずがありません。
「どうやらメンバーの士気が高まったようだ」
「みんなテキパキ仕事をするようになった」
「なんとなくイキイキしている」
このような曖昧なものは、真の「結果」とはいえないでしょう。
マネジメントが何のために必要なのかといえば、それは部下に「結果」を出してもらうためなのです。
新しいマネジメント手法の導入を検討したり、実際にさまざまな手法を試みてみる企業は多いものです。
しかし、その大半が、正確な「(導入後の)数字による検証」をしていないというのが、私の印象です。