私が提唱している「組織行動セーフティマネジメント」
(BBS=Behavior Based Safety)
についてお話ししたところ、
「もっとセーフティマネジメントについて知りたい」
との多くの声がありました。
会社に寄せられるマネジメント研修の要望についても、
「セーフティ」=安全性についてのマネジメントに関するものが
近年とくに増えています。
企業の「安全性」「危機管理」を考えるうえで必ず出てくるのが、
「保険」というものです。
火災保険や地震保険、経営者保険、賠償責任保険…。
保険会社は法人に向けてさまざまな種類の損害保険を販売し、
多くの企業はこれに加入しています。
企業がなんのためにこういった保険に入る必要があるかといえば、
それはもちろん「何かあったときのため」です。
工場が火災などの災害に見舞われた、
個人情報が流出してしまった、
従業員が事故でけがをした…。
企業に起こりうるさまざまな不測の事態が「起きた」
少しでも痛手を少なくするために、
保険に入るのです。
では、企業にとって最大の保険とは何か?
を考えた場合…。
それは「そもそも不測の事態を起こさないこと」、
すなわち「従業員が事故を起こさないこと」でしょう。
ただし、それは従来の保険商品で何とかなるものではありません。
「組織行動セーフティマネジメント」は、
「そもそも従業員が事故を起こさない会社になる」という保険を
自社内で作り出す目的で構築されたものです。
すでにアメリカでは、大企業のみならず、
多くの中小、ベンチャー企業でもこの手法を取り入れています。
日本でもこれからますます注目される手法だと思います。